1914年6月28日、フランツ・フェルディナンド大公暗殺。

刺客はセルビア人の暗殺集団、「黒い手(ツルカ・ルカ)」。

世に名高い、サラエヴォ事件である。

この暗殺に端を発した戦火は、たちまちヨーロッパ全土を、 そして世界までもを呑み込んだ。

人類が始めて経験する世界大戦の恐怖である。 白兵戦を中心とした、文字通りの熾烈な消耗戦。

敵味方の塹壕は、大陸の内陸部から海岸線へと伸び続けた。

幾重のも曲がりくねりながら、競うように、海をめざして。 塹壕を掘り続ける事に意味があるかのように。

人は深い苦悩と自嘲と共に、自らの行為をこう呼んだ。 「海へのレース」と。 せめて、クリスマスまでには。

初夏に始まった世界大戦について、 人々はその終戦を願った。 祈りも虚しく、空には雪が舞いはじめた。

ここヨーロッパ西部戦線でも、海へのレースは迷走を続け、 戦いは膠着状態に陥った。

ただ唯一の救いは、仲間たちの存在だった。

 

images

 

 

本物を求め続ける すべての男達のために  ナイジェル・ケーボン

 

 

 

彼らのプロダクトは、いつもこうした文字群から始まる。
 
それは産み出すものへの世界観。
 
そして、消え行く運命の歴史と、共にあるガーメンツを、後世の誰かに託したいという願いを込めて。
 
LOFTMAN1981に新しく加わったブランド
 
NIGEL CABOURN
 
その2011 FALL&WINTERが始まります。
 
ご覧ください…。

 

 

 

 

Item List

 

 

 

special view
BRITISH OFFICERS SHIRT  ¥19,950-

NIGEL CABOURNがリリースするガーメンツの中でも、定番スタイルのシャツです。


一見すると何の変哲もないオックスフォードのシャツに見えますが、実際に袖を通して頂くと、NAIGEL CABOURNの洋服に対する、並々ならぬ拘りを感じてもらえるでしょう。開き気味の襟に隠しボタンダウン、少し太いアーム、タックインのしやすいクラシカルな裾。
随所に見受けられるプライド。ですが、本製品の何よりもの特徴は、不思議な光沢感を宿したその生地です。


紡績の段階で選りすぐられた高品質の綿糸(コーマ糸)を使用しているので、生地にした際、毛羽立ちが少なくなり、綿本来のナチュラルな光沢を放ちます。しかも、ただ美しいというだけではありません。

この糸は類まれな剛性を備えた、極めて優秀な素材です。美しい糸と強い糸はイコールなのです。
タテ糸とヨコ糸は緻密な計算の基で織り上げており、その生地はより一層の堅牢さに昇華され、製品となります。


NIGEL CABOURNのプロダクト全般に言えることですが、このシャツは1シーズンだけの着用を前提とはしていません。あくまで数年以上、着て貰うことが前提となっており、そのアイテムが真価を発揮するのも、あくまで着慣れた頃、という設計になっています。

 

 

special view
WET WEATHER PARKA  ¥51,450-

我々現代人の日常生活は往々にして、常に安定した環境である都市部で行われます。空調の効いたビルの中。雨を防ぐことのできる屋根。ハードな動作とは無縁の、整った道路事情。
ですが、都市部を離れるともっと不安定な環境はあちこちに存在します。
例えば海上。
海は常に気候の変動が激しく、急な天候の変化など日常茶飯事です。このパーカーはそうした海の上、船上での使用を目的としたヴィンテージウェアがベースになっています。急な雨に対応する大ぶりのフードは、現代のパーカーのような装飾品ではなく、あくまですぐに被って雨を防ぐための実用品です。3枚の生地から構成されたこのフードは、水滴を顔にかからないようツバが付き、フード全体を頭部に密着させるためのストラップを、両サイドに装備しています。
喉元には大きなフラップが隠れていて、これを閉じることで首元からの雨風の侵入をシャットアウトできます。また、肩部分のラグランスリーブも、実は雨の侵入を防ぐためのデザインです。セットインスリーブだと、肩の真上にT字の縫い目が出来ます。ですが、ラグランスリーブの場合これが存在しないため、上空から落ちてくる雨
が侵入しにくい構造になります。このように、本製品は急な天候変化に対応できるよう特化されたヴィンテージウ
ェアがモチーフです。
より長時間の雨や暴風雨に対抗するのは、別のガーメントの役目なのです。このパーカーは、ヴィンテージウェアの多くが持つ「特化性」を垣間見ることの出来る、興味深いアイテムと言えるでしょう。

 

 

special view
FOUR WAY ROLL NECK  ¥29,400-

前、後ろ、表、裏、という4通りの着方が出来るよう設計された、英国のエベレスト登山隊が着用していたセーターがデザインソースのアイテムです。なぜそのような設計になっているのでしょう。

汚れたら裏返すためなのか。
元となったヴィンテージウェアを所有するデザイナーのナイジェル・ケーボン氏自身にも、その理由は定かでは無かったそうです。理由は憶測の域を出ず、このまま分からず終いなのかという時、幸運にもそのセーターを実際に着ていたエベレスト登山隊の元メンバーと話しをすることに、ナイジェル・ケーボン氏は成功します。
答えは実に単純明快。驚くほどに。エベレスト山頂付近の最低気温はマイナス36度。風が吹けばさらに体感温度は下がります。そんな極限の環境に足を踏み入れたことのある老齢な元隊員は、シンプルにこう答えたそうです。

「早く着ないと、死ぬ。」

不可解なものの真実は、常にシンプルなのかもしれません。

 

 

special view
MALLORY JACKET CLASSIC  ¥82,950-

1953年5月29日、午前11時30分。

かの有名な探検家、Edmund Hillary(エドムンド・ヒラリー)卿がエベレスト登頂に成功した日時です。もちろん、この成功まで実に30年以上もの間、多くの探検家たちがエベレスト登頂に挑みました。ですが、私たちはそうした多くの探検家たちの名前を知りません。
彼らの名前は歴史から消えていきます。なぜならエベレスト登頂の「失敗者」だから。しかし、ヒラリー卿の成功は、それまでエベレスト登頂に挑み続けた、多くの男たちの足跡によって得られた成功です。そのことを忘れてはいけないと、ナイジェル・ケーボン氏は訴えます。1920年代初頭。イギリスは国家の威信をかけてエベレスト山頂到達を目指し、何度も探検隊を派遣していました。その第1次遠征隊から第3次遠征隊全てに随行し、三度目の遠征の際、頂上付近で行方不明となった探検家、George Mallory(ジョージ・マロリー)。
彼がエベレスト登山時に着用していたジャケットが、本製品のモチーフです。肩から下には保温性に優れた最高級のハリスツイードを使用。肩から上と肘には英国が誇る完全防水素材、ベンタイルクロスを装備しています。このディティールは、上から降ってくる雪や雨を防ぎ、なおかつバックパックを背負う肩と、擦れやすい肘を摩耗から守るためのものです。首元は寒風の侵入を防げるように、ラペルを立てて閉じれる設計になっています。
とても考え抜かれた、完成度の高いガーメントです。
とはいえ、現代の価値観で捉えると、とても山に登る為とは思えない、トラディショナルかつ洗練されたスタイルのジャケットとして映ることでしょう。

当時の記録もこう語っています。
「ニットの上にハリスツイードのジャケットを羽織り、足にはゲートルを巻いただけの軽装で、世界最高峰に挑んだ。」と。そうした装備でもエベレスト山頂へ果敢に挑み続け、人知れず散っていったGeorge Mallory。エベレスト山頂に眠る彼の魂は、このジャケットを通して、遠く離れたここ日本でも人々の記憶に留まっていくことでしょう。

 

 

special view
JACKET VEST  ¥36,750-

あらゆるヴィンテージウェアを愛する、ナイジェル・ケーボン氏。彼の所有するウェアは、ミリタリー関連物の他、ワークウェアや冒険のためのガーメントもあり、そのジャンルは多岐に渡ります。
その中でも特にデザインのソースとして取り上げられるのが、前人未到のエベレストに挑み続けた冒険家たちのウェアであることは、前述のテキストからも推察できることと思います。

本製品も、そうした登山家が着ていたベストをモチーフにしています。

どのようにして着ていたのでしょうか?

現存する一葉の写真には、このベストを着て、帽子をかぶり、リュックを背負い、ピッケルを握り、足下に雲のたなびく稜線に立つ、一人の登山家が写っています。その格好は、実にトラディショナルなツイードのジャケットスタイル。彼は分厚いジャケットの上に、このベストを羽織っています。そう、この「JACKET VEST」というネーミングは、「JACKET」の上に着るための「VEST」という意味なのです。
本製品は、オリジナルのそれよりも若干サイズを縮小して再現しています。とはいえ、スーツの下に着用するベストとは一線を画す性質は、オリジナルと同様。ジャケットやシャツブルゾン、ローゲージのニットアウターの上に羽織ることで、「耐寒性の向上」という本来の任務を果たします。喉元をぎりぎりまでカバー出来るよう設計されたラウンドネックは、このガーメントの一点に特化された性質を如実に表したディティールと言えます。
「ただ、人間の最も重要なボディ、体幹を確実に守る。」
その一点です。

 

 

special view
HANDY FISING BAG ¥98,700-

今シーズンのNIGEL CABOURNが掲げるテーマ、「In Collaboration」。
共同制作、同調といった意味をもつ言葉です。
本製品はそのテーマに恥じない、突き詰められた逸品です。
NIGEL CABOURNを中心に、三つのブランドの力によって産み出されたこのバッグ。
1つ目は英国の中でも格式高い鞄メーカー、「Brady」社。
もう1つは、秀逸な生地を数多く世に送り出してきた、「Fox Brothers」社。
この3社の共同制作により、1940年代に存在したBrady社のヴィンテージバッグが、現代に蘇りました。前面のポケットに付属するネットは、イギリス国内唯一の工場で、ハンドメイド
によって編み上げられたものです。
ファブリックも、ヘビーウェイトのものに特殊な加工を施し、オリジナルの表情を再現しています。

どこをとっても唯一無二。

これまでに無い、スペシャルなコラボレーションアイテムです。

 

 

special view
CAMERAMAN JACKET CLASSIC
¥115,500-

「完成されたデザインだから変える必要がない。」
そう言い切るナイジェル・ケーボン氏の思想が具現化した、最も定番で、最も完成された、ブランドを代表するフラッグシップモデルです。そのデザインは2003年のリリース以来、決して変わること無く現在まで継承されています。モチーフとなっているのは、前述のヒラリー卿が南極大陸横断に挑んだ際、同行したカメラマン「Wilfrid Noyce(ウィルフレッド・ノイス)」が着用していたガーメントです。
いくつも装備されている大容量のポケットは、現代人にとって身の回りのツールを収納するのに十分すぎるほどの設定ですが、極地カメラマンが着ていたことを考えると納得できます。本来の目的はレンズ、フィルター、フィルムなど、数多くのかさばるカメラ機材を収めるためのものだからです。胸から上の切り替えしには、防水素材としてベンタイルと共に名の通った、マッキントッシュクロスを使用しています。
もちろん、これは降りしきる雨や雪に対抗するためのディティールです。しかし、雨を防ぐためだけに、この仕様がなされている訳ではありません。その真相は、胸から下にあります。MALLORY JACKETと同じく、ボディ部分にはハリスツイードを全面に使用しています。このボディ部のハリスツイードによって暖められた空気は、熱力学にのっとり上方へと昇っていきます。そしてこの上昇した熱気は、空気の逃げ難いマッキントッシュクロスの中にこもり、結果として体全体が暖かくなる、という仕組みです。

このように、マッキントッシュクロスとハリスツイードというなんとも贅沢な組み合わせの裏には、実に単純ではありますが、それでいて合理的な設計思想がなされているのです。そしてもう一つ、このガーメントに付属しているディティールで、無視する訳にはいかないものがあります。それは胸の部分でボタンの代わりに装備されている、「USクリップ」というパーツ。これはNIGEL CABOURNが展開するアイテムの多くに採用されている、いわばNIGEL CABOURNの象徴の一つとも言えるもの。米国海軍のジャケットに採用されていたこのクリップは、錆に強く、一瞬で解放
が可能で、脱ぎ着の際にもたつかない、とても優秀なパーツです。
実際に着用すると、その使い心地に驚くことでしょう。以上のように本製品には、こだわり抜かれたディティールと、選び抜かれたファブリックが使用されています。コンピレーションになっている外見にまず目が行きがちですが、実は機能の面でそれぞれの特性がいかんなく発揮するように、究極の設計がなされたガーメントなのです。

多くのファッションデザイナーは、作り出すものに「美」を求めます。
ですがNIGEL CABOURNが求めるものは、そういった「美」ではありません。あくまでヴィンテージウェアの持つ「機能性」を現代に蘇らせること。それらガーメントにとっての「美」というものは、その「機能性」に付随した「機能美」として、後から見出せるものなのです。
そうした美しさこそ、国を越え、言語を越え、時代を超えて通用するものである、としても言い過ぎではないでしょう。

 

 

 

 

 

Style Image

 

 

special view

PANTS:TWO MOON
SHOES:Tricker's

 

 

special view

HAT:NEWYORK HAT
PANTS:WAREHOUSE
SHOES:Alden

 

 

special view

HAT:STANDARD CALIFORNIA
PANTS:M-65
SHOES:RUSSELL MOCCASIN

 

 

 



Copyright (C) LOFTMAN COMPANY. All Rights Reserved.